◇『本当は大切だけど,誰も教えてくれない 子ども対応35のこと』(明治図書)
本書は,子ども対応の方法に関して,理論と方法を解説したものです。
例えば,次のような悩みを解決する内容となっています。
□「丁寧に親しみを込めて対応しているのに,子どもが反抗してくる・・・。」
□「子どもの気持ちがわからない。子どもの心がつかめない・・・。」
□「問題行動を頻繁に起こす子が,決まっている。何度指導しても,直らない・・・。」
□「集団の雰囲気に流されて,ダメな行動をとる方向になってしまっている・・・。」
□「1年間担任しても,子どもが向上したように感じられない・・・。」
◇ 本書では,最初に「手痛い失敗事例」を紹介しました。
続いて,「失敗事例」から,何をどう反省すればよいのかを解説しました。
「子ども対応」には,典型的な失敗例があります。
例えば,親身に接しているのに,反発してくるなどの子がいるとします。
いくら親身に,丁寧に,心を込めて接しても,子どもが変わらないばかりか,悪い行動をとったり,教師に反抗したりしてくるのです。
これは一体なぜなのか。
何をすれば,この問題は解決するのか。
その具体的な対応方法を支える理論とは何なのか。
そういったことを,具体的な授業の場面で解説しているので,明日の子ども対応に生かせるはずです。
◇この「失敗事例」を知るだけでも,きっと多くのことが学べるはずです。
なぜなら,その失敗事例は,多くの教師が辿ってきているものだからです。
どの教師も,実は,同じような失敗をしてしまっている。
このことが徐々に,学校現場で共通認識されるようになってきました。
いわゆる「コピペミス」が,毎年毎年繰り返されているわけです。
失敗事例を知るだけでも,失敗を回避できます。
また,さらによい授業に工夫・改善することができるはずです。
◇子ども対応では,いくつかの大切なポイントをおさえて行う必要があります。
例えば,ポイントの一つとして,「子どもの思いや願いに合わせて対応する」というものがあります。
この理論を知ったとします。
しかし,理論だけ知っていたとしても,使えません。
具体的に,「ではどうすれば,良い対応になるのか」の方法をも,同時に知らないといけないのです。
例えば,思いや願いに合わせるために,何が必要なのか? どうすればよいのか?
子どもが抱えている「自分自身へのイメージ」とは何か?
可能性を信じることができる,自分への自己評価をとらえるとは,何をすることなのか?
こういった,理論と,具体的な対応方法の両方を学ぶ必要があります。
実は,「子ども対応」に特化された研修会はほとんど行われていません。
また,専門的な知識を学ぶ場も,ほとんどありません。
理論と具体的な方法を両方教わる機会は,あまりないのです。
だからこそ,先人の失敗や,先人が遺してきた理論,実践から学ぶ必要があります。
◇本シリーズは,明治図書のHPで詳しく紹介されています。
明治図書ホームページへ
シリーズ特集ページ
是非一度手に取ってほしいと思います。
本書は,シリーズ第5弾となっており,以下の同シリーズと合わせて参考になるはずです。
【教師の仕事】
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 教師の仕事40のこと」
【授業の方法】
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 授業デザイン41のこと」
【学級経営】
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 学級経営 42のこと」
【授業力向上】
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 授業力向上42のこと」
◇仕事マニュアルのページにも是非,アクセスしてみてください。
→ 教師の資質を高める
→ 教師のための仕事マニュアルへ