どう創ればよいのか,わからない人は多くいます。
それには理由があります。
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私達教師は,授業を0から創る方法を学んだことがない
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例えば,授業の導入に,どのような活動を,何の目的で行ったらいいのか?
問題を設定するときに,何の問題を,何の目的で,どのように設定したらよいのだろうか?
個別最適な学びを実現するために,どのような活動を,いつ,どのように取り入れたらよいのだろうか?
協働的な学びを実現するために,どのような活動を,いつ,どのように取り入れたらよいのだろうか?
考察をどのようにさせて,どのように授業を終わればよいのだろうか?
こういった内容を学んできていないのです。
これらの「授業を創るための知識」は,授業を行うための知識とは異なります。
つまり,プレゼンテーションや,発問の仕方といったような知識とはことなるのです。
また,
教科の知識とも異なります。
授業を行うには,「授業を創るための知識」も学ぶ必要があるのです。
◇ところが,です。
このような「授業を創るための知識」があることすら,教えられてきていないのが,現場の教師なのです。
これが現状です。
このことは,教育界の外にいる人からすれば,不思議なことです。
なぜ,一日何時間も授業をしている教師が,授業の創り方も知らないのだろうか?と。
だから,教育界以外の人の本を読むと,「そんな知識は教師ならみんな持っていて当たり前」というように書かれていることが多いのです。
しかし,現実は違うのです。
例えば,教科書のどこでもよいので,サッとページを見せて,「これで授業を創って下さい」と教師にお願いしてみて,すぐに授業を創ることができたらいいのです。
それができるなら,授業の創り方の知識を学んできていることになります。
きちんと言語化して,「授業の導入はこのパターンがあって,この教科書の場合は,このパターンが当てはまるから,この導入の仕方を採用し,続いて問題の設定場面ではこのパターンがあって,この教科書の場合は・・・」
といったような考え方ができるなら,授業の創り方をきちんと理解できている教師なのです。
教育界以外の人がたぶん驚くのは,そういう知識を学んできていない,そしてそういう知識があることすら知らない,という教師が多いのが現状という点です。
じゃあ,どうやって授業を創っているの?ということなのですが,答は簡単です。
我流なのです。
自分が受けてきた授業の記憶,指導書のそのままコピーで進めているのです。
ただし,現場の先生の責めるわけにはいかないのが,実は「授業を0から創る方法」の知識は,かなり多くの知識を含んでおり,最後の最後に教えられる知識であるという点です。
つまり,まずは何とか授業を進められるように,発問のやり方を教えたり,プレゼンのやり方を教えたり,大まかな授業の流れを教えたりといった,基礎基本の内容から教えられるわけです。
だから,「授業を0から創る方法」は,難しいし,後回しにされるのです。
しかし,現場で数年も経ったら(もしくは,大学卒業までには),そろそろ「授業を0から創る方法」を学べていないといけません。
◇授業を0から創る方法を全て紹介した書籍を2冊刊行しました。
1さつは,理科に関する書籍です。是非,本屋で本書を探してみてください。
もう一つは,「授業デザイン41のこと」という書籍です。
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 授業デザイン41のこと」(明治図書)
明治図書で,年間ベストセラーに入った書籍です。
「本当は大切だけど,誰も教えてくれないシリーズ3部作」です。
@「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 教師の仕事40のこと」(明治図書)
A「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 学級経営42のこと」(明治図書)
B「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 授業デザイン41のこと」(明治図書)
◇仕事マニュアルのページにも是非,アクセスしてみてください。
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