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子どもの可能性を引き出し,伸ばす

教師が「教育方法の基本」を学ぶことの大切さ 

本当は大切だけど,誰も教えてくれない シリーズ3部作 

◇子どもを育てるというのは,適当なことでは絶対にできないことです。


 特に人様の大切な子どもを預かる職業である「教師」は,基本を学ぶ必要があります。


 子どもにどう対応したらよいのかの基本。


 授業をどうデザインしていき,どう授業したら良いのかの基本。


 そして,学級経営をどう進めていけばよいのかの基本です。


 これらの「教育方法の基本」を絶対に学んでおく必要があるのです。


 ある都道府県に,「学校教育は子育てと同じで,子育てでいちいちマニュアルを調べないのだから,教師の仕事も,マニュアルなど必要ない」と考えている人がいました。


 今では,この発言には,大変多くの間違いが含まれていることがわかります。


 例えば,「子育て」の世界にも,「マニュアル」はあります。

 また,「マニュアル」を知らない「子育て」をすると,あまりよくない結果になるのは,周知の通りです。


 虐待や,子育ての放棄,行き当たりばったりの子育てによる幼少期のトラウマの形成など,様々な問題が起きているからです。

 
 だから,子どもの教育は,やはり,その理論を知り,そのやり方を知らないといけないわけです。

 
 さて,この人は教師になって,一体どうなったでしょうか?


 結果は火を見るより明らかでした。

 子どもは荒れ放題になり,教師に反発するようになり,あっという間の学級崩壊となったわけです。

 学級崩壊に要した時間は,たったの一ヶ月程度というから,驚きです。


 昨今,保護者も子どもも,教師がきちんとした理論を知っていて,方法を知っているかどうかにかなり敏感です。

 適当に教えているなとか,感覚でやっているなと感じたら,「素人」だと断じられます。


 教師の仕事を続けていくことは難しくなるのです。


 さて,最も重要なのは,「方法の基礎から学ぶこと」です。


 学問に近道はありません。

 学問に王道はないのです。


 だから,「方法の基礎から学ぶこと」をしないといけません。


 ここで注意点があります。


 学ぶのは,書籍が一番よいです。

 しかし,現場に出たことのない研究者の本の内容には注意が必要なのです。


 なぜなら,そこには「ユートピア論」が見られるからです。


 理想像や観念の世界で,教育が語られているのです。


 例えば,「真正の学びをつくろう!」とか,「ホンモノの学びをつくろう!」とか


 あげくには,「未来の学校をつくろう!」とか,果ては「子どもは天使!」などです。


 ここでは多くを語りませんが,「子どもは天使」とか」「ホンモノの学びをつくろう」と言われても,一体何をどうしていいのか,まったくわかりません。

 「真性の◯◯」,「ホンモノの◯◯」,「未来の◯◯」と言われると,すごいな,すばらしいなと感じてしまいます。

 耳あたりのよい言葉なので,何となく学んだ気になってしまいます。

 この「何となく学んだ気になる」状態が一番危険な状態です。

 実は最初に出てきた,学級崩壊した教師は,「子どもは天使だ」と常々言っていた人だったのです。

 
 私たち教師は,ユートピア論は論としていちおう参考としながらも(この人は現場のことを何も知らないので頭の中が桃源郷になっているのだなと冷静に判断して),教育の現実に即した理論と,子どもを伸ばすための方法を学ばなくてはならないのです。

 そういう意味で,現場を一度も経験していない人の教育書には注意が必要です。立ち読み機能が最近はありますので,少し読んでみて,ユートピア論になってきたら,冷静に考えた方がよいと思います。



 この状態を何とかしたいと思って作成したのが,3部作の著書です。

 本当に大切な,本当に重要な教育方法に絞って紹介しました。


 もちろん,理論も紹介しています。

 「本当は大切だけど,誰も教えてくれないシリーズ3部作」です。

 @「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 教師の仕事40のこと」(明治図書)
 
 A「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 学級経営42のこと」(明治図書)

 B「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 授業デザイン41のこと」(明治図書)

 
 例えば,この中の1つ,「授業デザイン」に関して少しだけ紹介します。


 新しい授業をデザインするためには,「不易」と「流行」の両方を知っておく必要があります。


 つまり,昔から伝わる「先人の知恵」=「不易」と,

 新しい授業や科学の知見=「流行」の,

 両方を知っておく必要があるのです。


 その「不易」と「流行」を全て網羅的に紹介したのが,


 「本当は大切だけど,誰も教えてくれない授業デザイン41のこと」(明治図書)


 です。



 多くの方が手に取ってくださり,様々な嬉しい感想が届いています。

 「とにかく,いつも持ち歩いて,読み返したい重要な内容が多く,満足しています。」

 「授業をゼロから生み出す方法がわかりました。今,知っておかないと,まずいなと思いました。

 「2030年に向けた授業のゴールをどう実現していけばよいのか,具体例と共に理解できました。」

 
 中には,「10年に一度の授業書。教えることに関わる全ての人が,絶対に1冊は持っておき,中身を隅々まで読んで消化しておかないといけない」などと,嬉しいご感想もいただきました。



 私たち教師は,授業が,仕事の中心となります。


 この授業を0(ゼロ)から生み出せる力を養っておかないといけません。

 そして,生み出した授業を,学習者にわかりやすく行うことができなくてはなりません


 そして,子どもの学習を実りあるものにしていかないといけません。


 学習者中心の授業を生み出すには,教師の授業力が大きく影響するのです。


 単に子どもに学習を任せて見守っておくだけでは,実りある学習者の学びは実現できません。



 学習を子供達が主体的に進めるためには,そのための授業のやり方を学ぶ必要があるのです。


 ところが,授業の「不易」と「流行」の両方を系統的に教えてくれる書籍は存在しません。


 そこで,授業に関して必要な「不易」と「流行」の両方の知識を集め,系統化させて紹介したのが,本書というわけです。


【授業】
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 授業デザイン41のこと」

【学級経営】
 「本当は大切だけど,誰も教えてくれない 学級経営 42のこと」

【学級経営】
 「子どもを自立に導く 学級経営ピラミッド」明治図書   

【授業】
 「授業成功のゴールデンルール」明治図書 





◇仕事マニュアルのページにも是非,アクセスしてみてください。


 → 新卒教師のための仕事マニュアルへ



 

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