▼どの子も満足する学級づくりとはどのようなものか。
クラスにはいろいろな子がいる。
おとなしい子もいれば、やんちゃな子もいる。
どうやったら、全ての子が満足するのか。新卒のときからの悩みであった。
最近実践しているのは、「どの子も教室で生きがいを持たせること」である。
なぜ、生きがいをもたせるためには、その子特有の役割があるといい。
その役割を通して、活躍してもらいたいからである。
人間、やはり、生きがいを感じる瞬間が必要であると思う。
その子が活躍できる場を用意するのである。
その子がいないと困るような役割を用意するのである。
学校嫌いの子が、「一日一回行うゲームでは必ず活躍」できた。その子は、たった5分程度のゲームを楽しみにして、そのゲームだけをよりどころにして、がんばって登校したという話を聞いたことがある。
もちろん、日々の授業が楽しいことが絶対に必要し、学級経営がしっかりとできていれば、楽しい学校生活を送ることはできるはずである。
ここで言いたいのは、生きがいを持つこと、役割をもつことが人間にとって重要な意味があることが言いたいのである。
▼その子が活躍できる場を用意する。
やんちゃな子には、「お楽しみ会」や「ゲーム」、「イベント」を用意する。
最初は教師が主で行う。やがて、やり方を覚えた元気の良い子が、周りをしきって、上手に司会や運営をしてくれるようになる。
おとなしいけど、クイズ好きの子にはどうするか。
その子にクイズを出してもらうのである。
クイズというのは、面白いもので、テレビや雑誌などからいろいろなものを子どもが見つけてくる。
休み時間も熱中して、取り組むことができるのである。
学校がおもしろくないという子も中にはいる。
その子が活躍できる場を考えるべきだ。
暗記が得意なら、百人一首を取り入れればよい。
算数が得意なら、難問にも挑戦してもらえばよい。もちろん全員が難問に挑戦するのだが、その子がその場では活躍するのである。
▼ときに、教師は学校がおもしろくないという子に出会うことがある。
そういったときに、どうやってその子に生きがいを感じさせることができるか。
生きがいとは夢である。
夢をもつ人間は強い。少々のことではへこたれない。
子どもが生き生きと、教室で活躍できる環境をつくってやるのも、教師の仕事だと思う。