▼勉強ができるようになるクラスと,そうでないクラスがあります。
この違いは,一体何が原因なのでしょうか。
「学級の子どもが勉強ができないから。」
そうではありません。
勉強ができない子が,たまたま学級に集まったとしても,できるようにすればよいだけだからです。
それに,この状況は,教師にとってはチャンスです。
力の見せ所です。
できない子を,劇的にできるようにすれば,その子からも,保護者からも,感謝されます。
▼勉強ができないクラスの原因は,教師にあります。
教師が原因なのです。
では,教師の何が原因なのでしょうか。
「教師の能力が違うのではないか?」
これは間違いです。
能力は関係ありません。
「教師の熱意が違うのではないか?」
これも間違いです。
熱意でどうこうなる問題ではありません。
▼答えは,「方法を知らないから」です。
ただ,これだけのことです。
勉強ができるクラスにするには,そのための「方法」があります。
その「方法」を知れば,誰だって勉強ができるクラスをつくることができるのです。
▼では,なぜ,教師はその方法を知ろうとしないのでしょうか?
まず,「勉強ができるクラス」にする方法が書いてある書籍を探さないといけません。
ここに一つ目のハードルがあります。
有益な情報は,いちいち誰かに教わるのではなく,自分で見つけないといけないのです。
さて,勉強ができるクラスにする方法が書いてある書籍が見つかったら,もう大丈夫です。
あとは,その本を教室に置いておけばよいのです。
よく図書館で借りて読んだという教師がいます。
1回読んだだけで本の内容を全部覚えることはできません。
身近に本を置いておいて,本をパラパラとめくり,
「今日はこの方法をやってみよう」
「来週からこの方法を取り入れよう」
といった具合に,順番に方法を実践していくのが,簡単で,しかも効果的なのです。
▼方法を知る努力をすること。
そして,方法を手に入れたら,それを身近に置いておくこと。
この二つが大切になるのです。
書籍は身銭を切らなくてはならないと言われる所以はこのあたりにあるのです。