学級経営では,こんなことに挑戦してほしいと教師が思っている「目標」を提示します。
目標があるから,子どもたちが頑張れるということがあるのです。
このあたりのことは,拙著「勉強ができる!クラスのつくり方」(東洋館出版社)にも書いています。
例えば,次のような目標を提示し,学級通信などで紹介するわけです。
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◇今年の学級目標の1つに「挑戦」があります。
いろいろなことに挑戦しているので,紹介します。
◇目指せ!「年間50冊読書」
読書は,好きな本を読むように言っています。
教室に置いてある本や,図書の本,地域で借りた本を読みます。
今教室にあるのが,「クイズ本,偉人伝,歴史,プロジェクトX,火の鳥・・・,」などです。
全部私がオススメしたい本ばかりです。
全部読んだら読書カードに記入しています。
簡単に感想も書きます。
今のところ,読むのが速い人で,2日に一冊のペースで本を読んでいます。
われわれ大人も負けてはいられません。
私が読む本も教室に置いてあります。
◇目指せ!「鉄棒マスター」
水泳が始まるまで,鉄棒の練習を続けています。
今がんばっているのは「逆上がり」です。
中には,「前方支持回転」(足をつかずに前回りで1回転)に挑戦している人もいます。
毎日5分〜10分だけの練習をしています。
鉄棒の練習はしすぎると筋肉痛になってしまいます。毎日ちょっとの練習は,とても効果があります。
◇目指せ!「名文暗唱」
引き続き,暗唱に挑戦しています。
いろいろな暗証文を紹介しています。
もちろん,全て「名文」と言われるものです。
覚えた人から,暗唱テストに挑戦します。
1文字でも間違えたら,不合格です。
ちょっとつまっても,不合格です。
スラスラ言えたら,ようやく合格です。厳しいテストです。
子どもたちは,一生懸命覚えています。いつ,暗唱テストを受けに行くか?人によって行く日にちが違いますが,いつまでに行くというのは決めてあります。
◇目指せ!「ソーラン節マスター」
今年は,海の学校があります。
海の学校と言えば,「ソーラン節」!・・・ということで,少しずつ練習をしています。どこかで披露できたらいいなと思っています。
例えば上のような形で,「こんな目標に挑戦していますよ」と保護者にも伝えます。
すると,家でも練習してくれることがあるのです。
家庭教育と,学校教育のささやかな連動,協力です。
こんな動きをつくっていくのも,教師の学級経営の大切なコツなのです。
詳しい手立ては,全て拙著「勉強ができる!クラスのつくり方」(東洋館出版社)にも書いています。
こういうコツをいくつ知っているかが,学級経営の成否に,大きく影響してきます。