新卒教師がきちんとクラスをまとめるために。
いったいどんなことが必要なのでしょうか。
まず大切になるのは,イメージをもつということです。
学級経営が成功したときの具体的なイメージをもつのです。
このイメージをもつことすら,のんべんだらりと生活していたら,決してできません。
学級経営の頂点の姿,それがイメージできたらよいのです。
学制が始まって150年が経とうとしています。
これまで発表されてきた数々の実践記録,書籍,ビデオ,発表,先行記録を調べたらすぐに分かります。
イメージをもつことすら,「自分が学級経営の最高の状態を知りたい」と思うことなしに,自然と思い描けることはないのです。
◇次に大切になるのが,その学級経営の成功イメージに到達するまでの,「道程」を知ることです。
この「道程」の説明は難しいのです。
「実際に」,自分が学級経営の頂点に到達できた,そしてさらに自分でもその上を目指してみよう,という人にしか,「道程」は説明ができないからです。
◇最後に,具体的にどうすればよいのかの「学級経営の方法」を知ればよいわけです。
できたら,新卒時代に泥臭く,必死になって七転八倒しながら,その理想のイメージに近付くために努力をしたという「エピソード」と一緒に,学べれば最高です。
◇学級経営の頂点のイメージは,「子どもを自立へ導く学級経営ピラミッド」(明治図書)があります。
「学級経営の道程」も載っています。
若手教師時代の泥臭い実践記録には,例えば,「大前流教師道」(学事出版)や,「大前暁政の教師で成功する術」(小学館),「プロ教師の「子どもを伸ばす」極意」(明治図書)があります。
拙著を読んでの感想で,以下のようなものがありました。
「教師としての基本がエピソードと一緒に書かれてあるので、印象に残りました。」
「新卒時代に必死になってやっていたことを、改めて思い出しました。」
以下のことに人間誰しも気を付けないといけないのです。
「一見当たり前のような大切なことは、多くの人は忘れてしまっている。」
どれだけ多くの本を読めるかどうか,それで,教師生活の1年目が決まってしまいます。
そして,若手教師のうちにどれだけ本を読んだかどうかで,その後の教師人生が決まってしまうのです。