◇本当は大切だけど,誰も教えてくれない「知識」というものがあります。
教えてくれない「知識」は,理解するのに少し時間がかかる知識です。
簡単に説明できないので,わざわざ人に教えようと思わないのです。
それに,ある程度の知識と経験がないと,理解できない「知識」でもあります。
つまり,誰も教えてくれない「知識」には,たくさんの知識が含まれているのです。
科学の世界でも,一つの知識の中に,たくさんの知識が内包されている(含まれている)ということは,よくあります。
一つの知識を理解しようとすれば,その他にも,たくさんの知識を知っておく必要があるというわけです。
ということで,本当は大切だけど,誰も教えてくれない知識は,様々な分野にわたって存在することになります。
もちろん,学級経営に関する知識の中にも,誰も教えてくれない「知識」が存在するのです。
本書は,言わばプロの隠し財産のようになってきた「知識」を紹介するものです。
◇本書で紹介する知識を手に入れると,学級経営を「俯瞰」で見ることができるようになります。
簡単に言えば,一段高いところから,自分の学級経営を振り返り,しかも,次の一歩を決めることができるようになるのです。
これを,正確に言えば,一つ上の抽象度の理解をしたということになります。
学級経営に関する知識と知識の関係がわかり,その知識をどう使えばよいのかがわかったのです。
◇ 学級経営のゴールを知り,筋道を知り,その筋道ごとの指導法を知り,その指導法をどう活用すればよいのかを知ると,学級経営の全てを俯瞰で見ることができるようになります。
実は,プロ(ベテランの玄人教師は)教師は,学級経営でも授業でも,子ども対応でも,初学者と違って,一段高い視点から,自分の実践を行うことができているのです。
だから,単に学級経営のゴールを知ることが,目的となるのではありません。
学級経営のゴールを知り,ゴールまでの筋道を知り,そして,筋道ごとの指導法を知り,指導法を具体的な場面でどう活用すればよいのかを知ることができないといけないのです。
これらは,全てセットで知っておきべき知識なのです。
もちろん,本書では,その全てを網羅して紹介しています。
だからこそ,本書と出会えた人は大変な幸運なのです。この文章を読んでいること自体が,奇跡とも言える出会いなのです。
現代の学級経営,そして教師教育は,まずは,学級経営のゴールすら知らない状態を何とかすることから始めるという,とてもレベルの低いところからのスタートなのです。
「学級経営のゴールすら知らないまま教師を続けますか?」
悲しいことですが,少しでも多くの人が,一人でも多くの人が,新しい学級経営をスタートできることを期待しているのです。
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学級経営のゴールとは何か。
知らないまま教師を続けますか?
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本書は,全ての教師に上の問いを尋ねている書籍なのです。
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明治図書のホームページへ
「本当は大切だけど,誰も教えてくれない学級経営42のこと」大前暁政著(明治図書)
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