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子どもの可能性を引き出し,伸ばす

教師の資質を高める 

読書についての一考 


◇読書が大切だと言われます。
 テレビだと頭をあまり使っていないそうです。
 「ボー」っとしている状態なのだそうです。
 
 反対に、本を読んでいると、頭を使うそうです。
 
 特に、文字だけの本は、頭の中でイメージをふくらませなくてはなりませんから、けっこう頭を使うのだそうです。
 
◇本を読むのは大切ですが、本が苦手な人もいるはずです。
 
 どんな本から読み始めればよいのでしょうか。
 
 これは、
 
 「読みたいと思った本から読む」のがよいに決まっています。
 
 興味のない本、読んでも何も感じない本、それは、まだ読むべき本ではないのかもしれません。
 
 字を読んで、イメージがわかないと、なかなか読むのが大変です。

 昔の外国の本などを読むと、よくわからないときがあります。
 
 当時の様子を知らない読者は、最初はかなりイメージに困難を覚えます。

 でも、名作だからと読み続けていくと、途中ですごくおもしろいと思えるときもあります。
 
 これは、読んでいるうちに私の中に、その時代の情報が蓄積されてきて、背景描写ができるようになったからです。


◇小学校で戦争教材を扱うときに、その時代背景を教えるのに、なかなか苦労するのも、イメージが子どもにないからです。
 
 イメージをどう補うのか。
 
 ここにも教師の工夫が必要だと感じます。

 

 特に,時代背景を理解させるには,いろいろな方法があります。

 

 当時の外国の写真を見せるとか,動画を見せるとか,

 

 国力を様々な形で提示するとか,

 

 どんな思想が当時の普通の思想として受け容れられていたのかとか,

 

 様々な状況を教えないと,歴史は実感として理解しにくいわけです。

 

 ◇読書は,教師にとっては,必要不可欠なものです。

 

 私も毎日読書を欠かさず続けています。本屋に行って,目についたものは買うようにしています。

 

 残念なことに,教師が,「読書が苦手」というのでは困ります。

 

 教師自身が,ある時代背景に,リアルさをもって実感として理解していないと,子どもに実感をもたせるなど,夢のまた夢だからです。

 

 教師こそ,まず教える内容に,「リアルに実感をもっている」状態にならないといけないのです。


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