なぜクラスじゅうが理科に夢中なのか
―全部見せます小5理科授業―
大前暁政(著)

◇5年生における理科授業の実践記録です。
 
 1年間の全授業記録です。
 
 授業に必要な次の三つを示しました。

 1 発問,指示,説明,子どもの反応
 2 授業の写真,子どものノートの実物資料
 3 単元の目標と習得させる知識と技能,計画表


 授業のやり方さえ知れば,1年目の先生でも,すばらしい授業はできます。

◇本シリーズは,政策研究大学院大学教授の岡本薫先生が,推薦してくださっています。

 書評は,「指導と評価」誌(Vol.55)に掲載されました。

 おかげさまで,異例のスピードでの増刷となっています。

◇本シリーズの特長は,何と言っても,

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 1年間の,すべての理科の授業が,ライブで紹介されている
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という点にあります。

 つまり,教師の発問,指示,説明,子どものノート,単元計画,写真,実験の様子,
 板書,子どもの発言など,すべてが記されているところです。

 授業の様子が,丸ごと紹介されているのです。


 おまけに,理科の専門的知識の解説まで,「コラム」で紹介しています。

 専門的知識の解説を読めば,理科の苦手な先生も,専門的知識が手に入れられるようになっているのです。

 「小3理科授業」と同じく,本書を読んで,「そのまま授業をしたら,楽しく授業ができた」という感想が次々と届いています。



◇すでに出版されている,他の理科本では,次の点がダメな点でした。

 ×抽象的な指導案が書かれてあったり,
 
 ×実現不可能な,高尚なスローガンだけが書いてあったり,

 ×現場感覚を無視した,無理な授業になっていたり,

 ×板書とか,実験の様子だけが事細かに書かれてあったり・・・・

 こういう本は,役立ちそうで,実はあまり使えません。

 というのも,「追試(まねのことです。)が可能かどうかは,もっと別の書き方が必要だから」です。
 
 本書は,「追試ができる,まねができる」を,徹底的に意識して書かれた本なのです。

 私が本を書いているのは,若い教師との連携のためです。

 全国の若い教師が,手を取り合って,より高い教育方法を創れたらと願っているのです。

 いわば,拙著は「連帯の書」です。

 本書を読んでそのまま授業をするだけで,教師にとっても子どもにとっても,楽しい授業になることでしょう。

 それだけで十分にすごいことです。

 そして,本書を自分なりにアレンジして使うことも可能なのです。

 まねをしつつ,自分なりのアレンジを加えていく。

 この書をもとに,若い教師がどんどん自分の創造性を発揮してくれればと思うのです。

 
◇小学校5年生の理科授業をするにあたり,私が一番こだわったのは,「難しい内容を簡単に教えること。できれば知的に教えること。」です。

 理科の世界には,次のような格言があります。

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 「理科嫌いの子は,理科を教える教師によって生み出される」
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 「高学年になって理科嫌いになる人が多い」という現実を,重く受けとめています。

 来年度,高学年を担任する教師は,心して準備しておきたいものです。

 
出版社:教育出版,単行本:231ページ
発売:2010年3月31日
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