◇『板書をしない教師』はいません。  ところが,教員養成大学で,『板書に特化された授業』は,皆無なのです。 唯一,書写の授業で,『字をきれいに書こう』ということは,学ぶことはあります。 ですが,実はこれすらが,ニュースになるほど,全国的に珍しいことなのです。 『板書』についての授業は,無きに等しいのです。 ◇そうすると,困ったことが起きます。 板書のイロハのイですら,教師が知らないということがあるのです。 次の質問に答えられるでしょうか? 『黒板のレールの穴は,何のためにあるのですか?』 実は,学生にこの質問をアンケートしたことがあるのです。 答えられた学生は,皆無です。 こんな基本ですら,教えてもらっていないのです。 ◇他にも, 『黒板の書き方の基本を,二通り答えてください。』 『板書の型として,オーソドックスなものには,どんな型がありますか?』 『スクリーンをつかってのコンテンツは,どのようなものをつくりますか?また,そのとき板書はどうしますか?』 これらの質問にも答えられた学生は『皆無』です。4回生ですら,答えられないのです。 ◇板書の仕方には,いろいろなやり方があります。 一つのやり方にこだわるのではなく,いろいろなやり方を知ること自体が大切なのです。 いろいろなやり方をまず知ること。 そして,授業や子どもに合わせて,自分なりにアレンジしていけばよいのです。 まず,基本を知ることだ第一なのです。 ◇ところが,大学では,基本も知らない学生に,次のように言います。 「自分で考えてごらん。」 「自分流のやり方でやってごらん。」 こんな丸投げなやり方で,果たして「教員を養成する課程」の機能を果たしていると言えるのでしょうか? ◇いろいろな板書のやり方を紹介した本が出ます。 『スペシャリスト直伝! 板書づくり成功の極意』です。 明治図書のホームページから,見ることができます。 → 『スペシャリスト直伝! 板書づくり成功の極意』のページへ。 著者インタビューもあります。 → 『著者インタビュー』のページへ ◇全ては,教育を一歩でも前進させるためです。
今までの実践をそのままの形でまとめたものです。
|