『スペシャリスト直伝! 理科授業成功の極意』(明治図書)
大前暁政(著)

◇理科の授業をしていると,とても楽しいです。
 
 子どもたちも楽しいと言います。
 
 
 ただし,これは,理科の授業の進め方をきちんと学んで知っている場合です。


 
◇例えば,次のような問いに答えられるでしょうか。


************************
 「理科の授業において,最初に何をしますか。」
************************


 理科の授業の導入で最初に何をしたらよいのでしょうか。

 こんなことすら,教えられていないと答えられません。


◇もっと基礎のことをで,次のことに答えられるでしょうか。

*****************************
 発問で気を付けたらいいことは何ですか。三つ答えてください。
*****************************


 これも,学生さんなんかに聞くと,バラバラの答えが返ってきます。

 つまり,教わっていないのです。
 
 だから,あてずっぽうでしか答えられないのです。

 これでは,まずいです。

 先人の実践や現在の教室で行われている新しい「技術」や「方法」を学ぶ必要があります。
 
 このような基本的な「授業づくり」の方法をこそ,知る必要があります。

 
◇学力重視の影響を受け,理科の教科書が分厚くなっています。
 
 今までの教科書とは,質も量も変わっています。

 授業の時数も増えています。

 今後も,学力重視の方向性は変わらないことが,文部科学省から発表されました。

 
 多くの学習内容を,きちんと教えようと思ったら,やはり教師自身が,学ばなくてはなりません。


 理科の授業を得意になろうと思ったら,まずは,基礎となる「授業づくりの方法」を知ることなのです。

 理論を知ることではありません。

 具体的な,やり方,方法を知ることが必要なのです。

◇私の理科の書は,大きく三つのジャンルに分かれています。

***************

 @授業づくりの本
 A授業技術の本
 B授業の1年間の全記録


***************


 「理科の授業が楽しくなる本」(教育出版)は,「授業づくり」の本。


 「なぜクラスじゅうが理科を好きなのか」(教育出版)のシリーズは,「授業の1年間の全記録」。
 

 「たいくつな理科授業から脱出する本」(教育出版)が,「授業技術」の本です。


 
 そして,本書「スペシャリスト直伝!理科授業成功の極意」は,これまでの理科論文を集めたものとなっています。
 いわば,上の三つの要素全てを,あわせもった書籍となっているのです。

 理科が専門ではない人も。
 
 理科が得意な人も。

 理科について学びたい人の,とりあえずの最初の一冊に最適の本となるでしょう。


出版社:明治図書、単行本:155ページ
発売:2011年7月1日amazonで確認
-このサイトの情報及び全てのコンテンツは著作権フリーではありません-
Copyright(C) 2000 Alkimasa Omae. All rights reserved.
ホームに戻る→