『必ず成功する! 授業づくりスタートダッシュ』(学陽書房)
大前暁政(著)

◇教師の世界の格言として、次のものがあります。

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 学級づくりを成功させるためには、学級びらき最初の指導が肝心。
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 4月最初の1ヶ月を、きちんと指導できれば、あとは、1年間が成功するというわけです。

 
 同じようなことは、授業においても言えます。

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 授業で子どもを伸ばすためには、授業びらき最初の指導が肝心。
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 4月最初の1ヶ月の授業をうまくつくっていくことができれば、1年間の授業が成功するのです。


◇本書は、1年間の授業を安定して行っていくための、4月初期の戦略を示したものです。
 
 ・学級びらきまでにしておく、学力調査のやり方
 ・学級びらき後の、学力調査のやり方
 ・最初の授業をどう進めるか
 ・必ず知っておきたい「授業技術」ベスト10
 ・子どもに身につけさせたい「学習技能」ベスト10
 ・4月にしかできない指導とそのやり方
 ・特別支援教育に対応した授業づくりの方法
 ・1年後の「必達目標」とは

 授業が安定すると、学級も安定すると言われます。

 知れば、誰でもできる「授業づくりの仕込み」を紹介しました。

 若手が必ず陥るであろう悩みに絞って、具体例を示しています。

 是非、毎日の授業が楽しいと思える学級をつくってください。

 授業が充実すれば、学級の問題の多くは、自然と解決に向かいます。



◇ところが、若い先生の多くは、大学で授業について学んでいません。

 次の問題に答えられるでしょうか?


 @ 「音読と朗読はどう違いますか。朗読は何年生から指導するのですか?」

 A 「音読の仕方は何種類ありますか。」

 B 「音読のさせ方を20種類(せめて10種類は)言えますか?」


◇音読は、おそらく「4月、授業の一番最初から」、やらなくてはならないことです。

 4月に入って一週目。
 
 若い教師は気付くのです。

 「音読の仕方ですら、知らない」ということに・・・。

 大学で教わっていないのだから、仕方ありません。

 教育実習で行った「たった数回の授業」では、現場で授業を成立させるのは不可能です。


◇「授業の基本」を教えてくれる人がいないなら、学ぶしかありません。

 本書は、若いころ、私が授業で悩んだことの答えを全て示しています。

 「即効性のあるマニュアル」です。

 現場で悩んでいる人に必要なのは、マニュアルなのです。

 理念も大切です。

 理論も大切です。

 でも、理念と理論では、現場でやっていけないのです。

 具体的な方法こそ、必要なのです。

◇本書では、「4月最初の1ヶ月で、授業を成功させるための具体的な方法」と、「4月最初の授業の行い方」を紹介しました。

 さらに、「授業の基本的技能」についても紹介しています。

 音読の仕方から、

 特別支援教育に対応した授業まで。

 本来、現場に出る前に知っておきたかった情報を入れました。


◇本書は、「学級づくりスタートダッシュ」の姉妹本です。

 ついに、「学級づくり」と「授業づくり」の二つを用意することができました。
 
 若いうちから、この二つを知っておくと、きっと現場は劇的に変わります。

 少しでも、教育現場をよくするという取り組みに参加できることを、感謝しています。

版社:学陽書房、単行本:116ページ
発売:2011年2月16日amazonで確認
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